ごきげんよう。
ライターの、かがたにのりこです。
師が走る、と書いて師走。
年末の仕事納めに加えて、新年を迎える準備もしなければならず、何かと慌ただしい日々が続いていることと思います。
特に13日あたりから忙しさがさらに増したなぁと感じていたのですが、それもそのはず。
昔から、12月13日を「正月ことはじめ」といって、お正月行事の準備が始まる日とされているのでした。
こうしてお正月準備の買い物に出かけた百貨店などで毎年目を奪われるのが、「とらや」の干支羊羹。
実は干支をモチーフにした新春菓子のデザインと菓銘は、毎年、全社員を対象とした公募で決まるのだとか。
2022年の干支羊羹のデザインに選ばれた方に、そこに込めた想いを伺いました。
「生命力溢れる虎が勢いよくどこまでも走っていくイメージのデザインが浮かび、
“今までとこれから”のとらやを象徴するようなお菓子を目指しました。
意匠のテーマは、ひたむきに和菓子と向き合う一匹の虎。自分の分身です。
普段は電話での接客や受注が主な業務なので、一日があっという間に過ぎ、一年経つのがとても速いです。そんな生活を振り返った時、自分が一匹の虎であり、とらやに携わりながら人生を駆け抜けていると考えるようになりました。
諸先輩方の働く姿勢も同じように見え、自分を含むとらや社員の姿と、虎の躍動感あるフォルムを重ね、意匠を考案しました」
製造に携わらない部署の方からも広く募ることから、つくる手間に忖度しない、さまざまなアイデアを受け止める老舗の懐の大きさが感じられます。
「 “虎は千里往って千里還る”。その諺の通り、『孟春の虎』が遠くのお客様まで届き、お客様の想いやお声がとらやへ還ってくる、十二年に一度の貴重な体験ができるお菓子が完成したと思っています」
なお、とらやが運営する喫茶「虎屋菓寮」では1月中旬まで、季節の羊羹として『孟春の虎』を抹茶や煎茶付きのセットでいただくことができます。
どの干支も十二年に一度、とはいえ、やはり「とらや」ですもの。
寅年の華やぎはひとしおですね
定番のお味の小形羊羹も干支パッケージで愛らしく。
特に、12月20日から期間限定で販売開始の『虎柄化粧箱』は、贈り物にも喜ばれること請け合い。
表書きやお名前を添える際も、従来の熨斗や掛け紙ではなく短冊をつけていただけるので、「鐶虎(かんとら)」の紋やキュートな虎のイラストをそのままにお楽しみいただけます。
また、贈り物を包んで持参するのにぴったりなふろしきもハッケン!
『干支ふろしき』は毎年コレクションされているファンも多く、早めに売り切れる可能性もあるので、気になる方はどうぞお急ぎくださいね。
オンラインショップでも購入できます。
私はというと、限定の虎柄化粧箱の販売開始を待ちきれず、バラで小形羊羹を入手。
我が家の羊羹棚が一気にお正月ムードになりました。
普段から、少し遠出をするときには必ず小形の羊羹(とロキソニンとストッパ)を持ち歩いている私。
きっかけは2018年の大阪北部地震。
取材に向かう電車移動中に地震にあい、あまり馴染みのない駅で7時間近く足止めをされることになった私を支えてくれたのが、無意識にカバンに放り込んでいた「きんつば」でした。
いつでも持ち歩くのに、もっと適したものを…と考えたとき思い浮かんだのが日持ちのする小さな羊羹たち。
入手したばかりの干支パッケージの『夜の梅』を羊羹用ポーチに入れ替えます。
日持ちすれば何でもいいわけではなくて、やはり持っていて気分が楽しくなるものがいいのです。
年神様を迎えるための大掃除にはまだ手がつけられていませんが、こうして私だけの小さな「正月ことはじめ」が一つ完了したのでした。
『孟春の虎』 店頭・喫茶提供 1月中旬まで(なくなり次第終了)
『虎柄化粧箱』 店頭取り扱い12月20日〜(なくなり次第終了)
とらや公式サイト
https://www.toraya-group.co.jp/
「とらやと楽しむ寅年」スペシャルサイト
https://www.toraya-group.co.jp/toraya/campaign/tiger2022/
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