こんにちは、嶋原の葵どす。
2022年になってもう半年。状況は大きく変わってはいいしまへんけど、少しずつは戻ってきてますね。
そんな日常が戻りつつある中で、今年から嶋原に目を向けてくださったホテルさんのご紹介をさせていただきたく思います。
四条木屋町上がったところに昔ありました、元・立誠小学校。築93年の歴史をもつ、地域に愛された小学校どした。
この学校の既存校舎の一部を保全・再生、東京に3つある「ザ・ゲートホテル」ブランドの関西エリア初のホテルとして2020年7月に開業されました。
木屋町という場所に建つからこその、東山を一望できる開放的なレストランやロビーが特徴で、焚き火の炎が幻想的な雰囲気の宿泊者専用「ラウンジ&パティオ」もあります。
かつて小学校だった建物の、良き部分を生かし、現実から少し離れた癒しの場に。
木屋町はとても賑わう場所なんどすけど、そんなことを感じさせへんくらいにホテル内はゆったりとした時間が流れています。
そのザ・ゲートホテル様が、今年から新たに嶋原に目を向けてくださった企画というのが…
【宿泊者様限定 嶋原太夫鑑賞】
嶋原太夫についてのおさらいは、こちらのコラムでご覧ください。
いまから20年程前までは、定期観光バスで嶋原太夫をショー的に観られるというものがあって、うちも、禿(かむろ)や見習い太夫時代にも出演させてもぉてました。
それが時代と共に太夫の部分は削られ、京都観光に来られた方に観ていただく機会が一気に減ってしもぉたんどす。
嶋原太夫を見ていただける機会というと
*吉野太夫 花供養
*夕霧 供養
*嶋原太夫餅つき会(嶋原司太夫 主催)
年間的に、決まった日時しか観れへんようになってしまいました。
後から増えた行事もあります。
2006年、高台寺様 太夫道中。
開山400年祭の北政所(きたのまんどころ)茶会で司太夫へお声をかけていただいてから毎年。
2016年、石清水八幡宮様 太夫道中。
国宝指定記念として奉納道中をさせていただくことになり、そこから毎年。
それでも、年間でたった5回……。全てコロナ禍で中止になりました。
京都=芸舞妓!という風潮の中で、太夫を呼んでいただける。こんな嬉しいことはあらしまへん。
ザ・ゲートホテル様での【嶋原太夫鑑賞】は、30分間の持ち時間の中で
太夫道中、かしの式、舞、琵琶演奏、Q&A、記念撮影と、盛りだくさん!(笑)
15:00~15:30と16:30~17:00、2回開催してるので、両方観に来てくれはる方もおいやす。
ザ・ゲートホテル様では、日本文化の発信、そして京都に来たからこそ歴史を感じていただけるイベントをと、他にもさまざまな企画をされてます。
こんな風に、とてもあったかい心で訪れる皆様をお迎えし、最高の時間をつくり、おもてなしをされる――そう簡単にできるもんやないと思います。
お声がけくださったザ・ゲートホテル様の思いを受け取り、しっかりとお務めさせていただいております。
【嶋原太夫鑑賞】は月1回、最新の日程は、ホテルの公式サイトにアップされます。
少しずつ日常が戻りつつある中で、旅行を企画されてる方も多いかと思います。
京都へお越しの際は、ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC様へ、ぜひお泊まりくださいな。
お会いできますことを楽しみにしております。
おおきに。
【INFORMATION】
2022年6月29日(水)~7月5日(火) ※終了
「嶋原司太夫 華甲祝い」写真&作品展
会場/ぎゃらりぃ西利(京都市東山区 京つけもの西利祇園店3階)
時間/11:00~18:00 入場無料
*葵太夫は毎日在廊。7月2日(土)14時~太夫の舞、3日(日)14:00~琵琶演奏
2022年7月9日(日) ※終了
イベント「日本文化の粋」出演
会場/箕面山瀧安寺(大阪府箕面市)
時間/公演4回 11:00~、13:00~、15:00~、17:00~
*各回とも葵太夫「かしの式」「太夫舞」「太夫道中」あり
料金/各回 3000円(税込)
最新の活動については、嶋原 末廣屋 葵太夫 公式Twitter @ayaka8700119 をご覧ください。
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