「ハッケン!ジャパン」のフリーぺーパー創刊号で花嫁が着ている白無垢は、WEBレンタル専門の婚礼衣裳店「白無垢屋」でお借りしたもの。

今回の撮影衣裳をネットでレンタルすることにしたのには理由がある。
撮影ロケーションとなった居木神社は、JR大崎駅から歩いてすぐ。歴史と伝統を守りながらも行事が盛んでネットでの発信にも積極的な、現代の神社さん。また、モデルの小笠原エリイさんは初の和装花嫁役の撮影でスーパー健康志向アクティブな26才。
そんな撮影にぴったりの衣裳をネットで選んでみるのはどうだろうと思いつき、前から気になっていた白無垢屋さんに協力をお願いすることに。

「白無垢屋」はスタートして3年の、まだ新しいショップ。職人の手によって丁寧に作られた上質な着物をお手頃価格でWEBからレンタルすることができる。

さらに白無垢に合わせて「好きな色の小物セットが一緒に選べる」ことが、今回撮影で白無垢屋さんを選んだ最大の理由。花嫁さんたちがするのと同じようにWEBで選んで、レンタルの申し込みをしてみた。

最初に決めたのは小物の色。白無垢というのは伝統的には小物もすべて白一色だけど、いまは白に色を足しておしゃれに着たい花嫁さんも多いはず。秋号の撮影になるので、イチョウを思わせる鮮やかな黄色が印象的な「金糸雀」の小物セットをチョイス

白無垢はどれでも同じと思ったら大間違い。白の色味も柄も1点ずつ微妙に違っていて、WEBでも拡大画面で確認することができる。今回の撮影にふさわしく、神社仏閣の天井画をイメージした花丸紋に鶴が舞い飛ぶ「飛翔」に決定!

和装でも現代的な感じにしたく、ヘアスタイルは洋髪。ポイントになる髪飾りが欲しく、使いやすそうでデザインにインパクトがある「フラット帯飾り」をチョイス。白無垢に色小物を合わせるので、頭にも白地に淡いグリーンの入った「若芽」を選択

こうして借りたい白無垢・小物・髪飾りがサクサクと決まった。申込みの手順も、とても簡単。

(1) レンタルしたい日を選ぶ

(2) 選んだ白無垢・小物・髪飾りを「バッグ」に入れて

(3) 「お客様情報」と配送先を入力

これで申し込み完了! すぐに確認メールが届く。文面も機械的なものでなく人柄が伝わる優しい心遣いがにじみ、安心感があった。通常の衣裳を下見に行って試着をして申し込んで、という時間と手間がかからず、本当にラク。

到着した衣裳一式の箱を開けてみると、色小物セットとは別に白のセットも、さらに綿帽子も入っていた。同じ白無垢一着でも小物と頭飾りを変えるとお色直し的に使えてお得!花嫁さんにはうれしいサービスだと思う

そんなわけで、当日は天気にも恵まれて撮影は無事終了。居木神社の朱色のご社殿に白無垢と黄色の小物は美しく映え、イメージした以上の仕上がりに。

モデルの小笠原エリイさんも大満足。生まれて初めての白無垢体験に、「意外に似合う!自分で着るのではなく人に着せてもらうというのも特別な感じがして、とても嬉しいものですね」と喜んでくれた。

白無垢屋プレスの舟川さんにインタビュー

───最近注目度アップの白無垢屋さん、どんなニーズで利用されていますか?

「近くに衣裳屋さんがないけど白無垢が着たい」「もっと可愛く白無垢を着たい」「知らない店員さんに接客されるのが苦手」、そんな声に応えたく白無垢屋はスタートしました。お客様にじっくり選んでいただくことができ、また費用も抑えられるため、WEBレンタル専門店という業態にしました。地方での挙式にご利用されるお客様が比較的多いですが、近年は東京で神社結婚式の際にというご相談も増えています。

伝統の白無垢ということで堅苦しく感じる人も多いようですが、実際には小物に差し色を使ったり、ヘアスタイルやヘッドドレスで変化をつけて自分らしく着こなせます。もちろん白一色も選べますし、花嫁様にもっと気楽に“色遊び”を楽しんでいただきたいです!

───白無垢セットに色小物セット、どんな風に使いこなすのがおすすめですか?

たとえば挙式は綿帽子をかぶり小物をすべて白で揃えて神聖な雰囲気を出し、撮影や披露宴では綿帽子をとってヘッドドレスを付けて色小物にすれば衣裳やヘアを変えなくてもイメージが変えられます。白無垢屋では基本セットとして白の小物セットと綿帽子が含まれていますので、お好きな色の小物とヘッドドレスを自由にお選びいただければ二度楽しんでいただけますよ。


(答えてくれた人/白無垢屋プレス・舟川直美さん)


撮影・取材協力/白無垢屋 https://shiromukuya.com/

 


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