京都土産の定番“あぶらとり紙”で有名なよーじや。
ところで「よーじや」という屋号の由来をご存知だろうか。
よーじやは明治時代に創業した当時は「國枝商店」という屋号で、舞台化粧の「紅」「白粉」「お歯黒」などを中心に扱っていた。
大正時代になり歯ブラシの専門店をオープンしたが、当時、歯ブラシはまだ「楊枝(ようじ)」と呼ばれていたので、お客様から「楊枝屋さん」と親しまれていた。その後、店舗移転のタイミングで屋号を「よーじや」に改めたという。
大正中期のよーじや新京極本店
そんな歴史と由緒あるよーじやの「粧具 口紅」シリーズは以前、リップスティックの形状で製造されていたが、筆を使って紅をさすしぐさの美しさまで楽しんでほしいという思いを込め、今はあえてパレットタイプの容器を採用している。
パレットタイプの漆黒の容器は、平安時代から愛されてきた「貝の粧具」の形と、「漆器の粧具」の色をイメージしてデザインされており、シックで美しい。
2020年5月、このシリーズに「赤紅(あかべに)」「萩(はぎ)」「桜桃(おうとう)」の三色が復活する。
いずれも以前、リップスティックの形状で発売されていた際の人気色だ。
三色とも見た目よりうすづきなのでデイリーに使いやすい。
(左回りで) 「萩(はぎ)」ほんのりパール感のある優しいローズ系のカラー
「桜桃(おうとう)」その名の通り、みずみずしいさくらんぼのような愛らしいピンク
「赤紅(あかべに)」流行のブラウン系レッド。指で唇にのせてぼかしていくと抜け感のある仕上がりに
高保湿の「よーじやトリートメントリップ」をベースにし、さらにヒアルロン酸やトリートメント効果のある美容成分が13種類も配合されているため、つけごこちはとろけるようだ。
あわせて販売されている紅筆「黒檀筆」は素材、色、形にこだわって職人が一点一点手作りしたもの。軸には黒檀を使用し、使い込むほど手になじむ。筆に使用されているイタチの毛はコシがあって塗りやすく、はみ出しにくい。
この筆で口紅をひけば、京美人気分が一層盛り上がるにちがいない。
よーじやの商品はオンラインショッピングで購入可能なので、気軽に手に入れられるのもうれしいポイントだ。
よーじや 「粧具 口紅」
販売店舗:祇園店、三条店、京都ホテルオークラ店、大丸京都店、からすま京都ホテル店、羽田空港第2ターミナル店
オンラインショップ:https://www.yojiyacosme.com/
よーじや公式HP:https://www.yojiya.co.jp/
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