職人が作り上げてきたニッポンの美
東京オリンピック・パラリンピック開催の2020年にふさわしく、日本が世界に誇る「ものづくり」をテーマとした特別展、「江戸ものづくり列伝 -ニッポンの美は職人の技と心に宿る-」が2月8日から東京・両国の江戸東京博物館で開催される。
日本の四季折々の生活シーンに応じて配される建具や調度品は、そこに息づく豊かな遊び心と繊細な美意識によって、時代を超えて人々に潤いと彩りを与えてきた。それを作り上げてきたのが、「ものづくり」に生きる職人たちだ。
今回の特別展では、江戸東京博物館の豊富な所蔵資料と、イタリア・ベニス東洋美術館所蔵の貴重な「バルディコレクション」の日本初公開も。いずれも特色ある名工たちの作品を取り上げ、江戸東京で活躍した職人たちの仕事と人生に光を当てる。
また、展示を一層楽しく盛り上げる音声ガイドのナビゲーターには2020年2月に六代目神田伯山を襲名する人気講談師、神田松之丞が起用されている点も見逃せない。江戸の「ものづくり」について語るスペシャルトラックは要チェックだ。
鼠の夫婦が娘の婿取りに奔走し、結局同じ鼠に嫁がせたという「鼠の嫁入り」のストーリーが順に描かれ、見て楽しい組盃。『朱漆塗鼠嫁入蒔絵組盃』浮船/作 江戸時代 19世紀 ベニス東洋美術館蔵
初公開!福岡藩・黒田家の婚礼道具。『梨子地藤巴立葵紋散松竹藤文蒔絵行器』江戸時代 18世紀 ベニス東洋美術館蔵
ものづくりの極致、是真が編み出したトリックアートの傑作。『漆絵 花瓶梅図』柴田是真/作 明治14年(1881) 板橋区立美術館蔵 展示期間:3月10日~4月5日
まるで本物のサザエ!やきものの超絶技巧『栄螺形香炉(さざえがたこうろ)』三浦乾也/作 明治時代 19世紀 個人蔵
超細密なミニチュア工芸を究めた小林礫斎(こばやしれきさい)。小さな文机の上に、さらに小さな硯箱と本が並ぶ。『文机硯箱揃 銘 寺小屋』小林礫斎/作 大正~昭和時代 20世紀 江戸東京博物館蔵
こちらも礫斎のミニチュア。6つの瓢箪で「無病(六瓢)息災」を表す。『六瓢提物』小林礫斎/作 大正~昭和時代 20世紀 江戸東京博物館蔵
浅草郊外の今戸で作られた素朴でかわいい土人形は、江戸の人々に親しまれた。『今戸人形』金沢春吉/作 大正~昭和時代 20世紀 江戸東京博物館蔵
5組10名様にご招待チケットプレゼント!
和文化WEBマガジン「ハッケン!ジャパン」の読者5組10名様に「江戸ものづくり列伝-ニッポンの美は職人の技と心に宿る-」のご招待チケットをプレゼントします。応募締切後、厳正な抽選により決定。当選者の発表は、1月下旬にチケットの発送をもってかえさせていただきます。
【応募締切】2020年1月20日(月)まで ※受付終了しました
【応募方法】ハッケン!ジャパンのお問合せフォームから→ https://hakken-japan.com/contact/
内容欄に「江戸ものづくり列伝 チケット希望」とお書き添えの上、お名前・郵便番号、ご住所をお知らせください。
特別展「江戸ものづくり列伝 -ニッポンの美は職人の技と心に宿る-」
会場/東京都江戸東京博物館(東京都墨田区横網1-4-1)
会期/2020年2月8日(土)~4月5日(日)※会期中に一部展示品の入れ替えあり
時間/9:30~17:30(土曜日は19:30まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日/毎週月曜日(ただし2月24日は開館)、2月25日(火)
特別展観覧料/一般 1,100円、大学生・専門学校生 880円、小中学生・高校生・65歳以上 550円
問合せ/03-3626-9974(代表)